値動きが激しいので現在の米国株(S&P500)の状況を確認します。
あんまりこの手の話題で自分の意見を書くのもどうかなと思うので、客観的な事実だけをまとめます。(市場の予想は一切しません)
最近の主な出来事
トランプ氏、相互関税を発表 最大50%で日本は24% - BBCニュース
AIによる要約
トランプ米大統領が全輸入品への新関税計画を発表。10%基本税に加え、「最悪の違反者」に追加関税。日本には24%が課される。中国やEUにも高関税。「経済的独立宣言」とし、世界経済への影響が懸念されている。
中国が報復関税を発表、米株式市場はパンデミック以来の大幅安に - BBCニュース
AIによる要約
中国が米国の関税に対抗し、全米輸入品へ34%の報復関税を発表。これを受け欧米株価は急落、米主要指数は5%超下落しパンデミック以来最悪の週となった。貿易戦争激化と世界経済への悪影響が懸念される。
チャート
S&P500の直近高値は6147USD、現在の株価は5074USDです。 2/19の高値から1ヶ月半ほどしか経過していませんが、17.5%ほど下がっています。
調整局面の目安は10%、弱気相場の目安は20%なので、今は調整局面です。
ちなみにナスダックとラッセル2000はすでに弱気相場入りしています。
月足では3月に -5.75% と大きく下落しましたが、現時点で4月もすでに -9.58% 下げています。
日足では200日移動平均線で弾かれたあとに、2日連続で出来高を伴って窓を開けて大きく下落しています。
金曜日は広範囲の銘柄が売られたのでヒートマップは真っ赤になっています。
出典: FINANCIAL VISUALIZATIONS
センチメント
恐怖指数(VIX)
VIXはこの急落を受けて45.3まで急騰しました。
直近でVIXが40を超えたときのイベントは以下のとおりです。
- 2024年8月
- 2020年3月〜4月
- コロナウイルスの世界的流行
つまり、一瞬のパニック売があった2024年8月を除けばコロナウイルス流行時以来の水準です。
Fear & Greed Index
現在値は 4 で Extreme Fearです。
出典: CNN Business
プットコールレシオ
プットオプションとコールオプションの比で表されるプットコールレシオは現在 1.07です。(IBD)
1を超えているので、弱気が優勢になってきているということが言えます。
来週のイベント
- 4/9
- デルタ航空(DAL)決算
- 4/10
- 米国 消費者物価指数(CPI・コアCPI)
- 米国 新規失業保険申請件数
- 4/11
- 米国 生産者物価指数(PPI)
- 米国 ミシガン大学消費者信頼感指数
- JPモルガン(JPM)決算
- ウェルズ・ファーゴ(WFC)決算
再来週(4/14~)は小売売上高、鉱工業生産指数やゴールドマン・サックス、バンク・オブ・アメリカ、ユナイテッドヘルス、ネットフリックスなどの決算があります。
各国の米国関税に対するリアクションもどんどん出てくるかもしれません。